比重について
釣り、特にフライフィッシングにおいて、浮くとか沈むとかは重要なわけで、その要素の一つである「比重」についてネットで得た情報をメモっておきます。
比重(ひじゅう)とは、ある物質の密度(単位体積あたり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。
通常、固体及び液体については水(温度を指定しない場合は 4 °C)、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。
質量同士の比であるので無次元量となる。通常の水(内陸部)の約4 °C での大気圧下の空気等が溶けていないときの密度は 0.999972 g/cm3 で、ほとんど 1.0 g/cm3 であるから、比重と密度の値は、CGS単位系で表すとほぼ同じ値となる。
比重が1よりも大きい物質は水に沈み、1よりも小さい物質は水に浮く。
密度と比重は混同されやすいが、密度は質量を体積で割った量であり、比重は基準物質と比べた密度比であるという点で異なったものである。
よって、物質が水に浮く沈むというのは、密度よりも比重によっての方が判断しやすい。
以上、wikipediaより
樹脂類の物性データ(釣りに関係のありそうな項目)
材料名称 | 比重 | 引張強度 kg/cm2 |
吸水率 % |
---|---|---|---|
天然ゴム | 0.92 | 245 | 0.16 |
アクリル樹脂 | 1.4 | 597 | 0.4 |
エポキシ樹脂 | 1.26 | 565 | 0.55 |
塩化ビニルデン樹脂 | 1.65 | 285 | |
塩化ビニル樹脂 | 1.33 | 425 | 0.35 |
酢酸繊維素 | 1.28 | 425 | 3.25 |
硝酸繊維系 | 1.35 | 525 | 1.5 |
シリコン樹脂 | 1.84 | 317 | 0.3 |
四フッ化エチレン樹脂 | 2.1 | 213 | 0 |
スチレン樹脂 | 1.05 | 505 | 0.04 |
ナイロン | 1.12 | 1500 | 2.3 |
尿素樹脂 | 1.45 | 320 | 1.2 |
フェノール樹脂 | 1.62 | 465 | 0.25 |
弗素樹脂 | 2.1 | 401 | |
フラン樹脂 | 1.8 | 264 | 1.51 |
ポリカーボネイト | 1.2 | 980 | 0.3 |
ポリアミド樹脂 | 1.09 | 630 | 0.95 |
ポリプロピレン | 0.9 | 3265 | 0.01 |
ポリエチレン樹脂 | 0.92 | 165 | 0.01 |
ポリスチレン樹脂 | 1.04 | 527 | 0.04 |
ポリエステル | 1.28 | 380 | 0.55 |
メタアクリル樹脂 | 1.17 | 600 | 0.4 |
メチルメタアクリル樹脂 | 1.18 | 630 | 0.35 |
メラミン樹脂 | 1.45 | 640 | 0.9 |
シリコン樹脂はフロータントに使われるので比重が軽いと思い込んでいましたが、実際には重いんですね。
こうして見ると、単純に比重で水に浮かせることのできる樹脂類ってほとんどないです。
エアロドライウイングはポリプロピレン製で比重0.9。中空構造だけじゃなくて素材から考えられてるんですね。
- 最終更新:2016-09-28 00:25:40