リーダー

リーダーというとノットレステーパーリーダーが一般的で、1つ250円前後です。
消耗しやすいので釣行の度に新しいものを使ったり、
人によっては1日に何回か交換したりして、意外とコストが掛かります。


リーダーレス(リーダーなし)

お手軽度 ★★★
コストパフォーマンス ★★★
おすすめ度 ★★

実践してみた感じでは、やはりターンオーバーさせるのが難しいので、「ドライではリーダーあり、ルースニングとシンキングはリーダーレス」と使い分けています。

気を付けたいのが、「フライライン側のノット」と「フライ側のノット」を同じにしてしまうと、理論上の結束強度も同じなので、ラインブレイクの際にどちらの結び目から切れるかわからないという点です。

特にルースニングで「フライライン側のノット」が切れると、マーカーのついたティペットごと持っていかれてしまうので、
魚のダメージ・マーカーの紛失など影響が大きいです。

こういった問題点を回避する方法として、
「フライライン側のノットの結束強度」>「フライ側のノットの結束強度」
にしています。

具体的には
「フライライン側のノット」・・・8の字結びでループtoループ(僕はフライラインの先端をループにしています)、
「フライ側のノット」・・・クリンチノット
です。
こうするようになってから「フライライン側のノット」が切れることはほとんどなくなりました。

※これは全ての釣りに共通していることだと思いますが、針に向かって段々と結束強度を意図的に弱くしていく方が良いです。


ファールドリーダー

お手軽度 ★★
コストパフォーマンス ★★
おすすめ度 ★★★

ファールドリーダーとはスレッドを縒って作ったリーダーで、こちらのサイトで詳しく説明されており、購入もできます。
通常価格1500円、最初の1本はお試し価格(送料込み1000円)です。

上手く使えば1年くらい使えるそうで、コストパフォーマンスは高そうです。
注目したいのはその性能で、ナイロンのノットレステーパーリーダーよりも高いターンオーバー性を誇り、巻き癖も全くつかないということなので

A5_01.jpg

買ってみました。

釣行の度にフロータントを塗る必要がありますが、僕のヘタッピなキャストでも綺麗にターンオーバーしてくれます。
ターン性能はノットレステーパーリーダーとは比較になりません。


ファールドリーダーを自作する

お手軽度
コストパフォーマンス ★★★
おすすめ度 ★★

ファールドリーダーのサイトにファールドリーダーを作る際に使うボードの図があるので、実際にやってみました。

作ってみた感想としては、あまり神経質になる必要もなく、回数や長さなどいい加減にやってもなんとかなっちゃいます。
ぜひ肩の力を抜いてお読みください。

※「ファールドリーダー 自作」で検索するともう少し詳しく説明しているサイトが見つかりましたが、ボードの図と説明文のみで理解するのに相当悩みました。よって当サイトでは写真と詳細な図を使用して説明してみます。


用意する物
1.適当なスレッド
2.適当なボード

A5_02.gif

材質は堅ければなんでも良いです。
サイズは横が30cmあれば十分で、縦は作りたいリーダーの長さ×1.3倍程度あれば十分です。
図の黒い点の位置に杭を立てます。杭の太さが一定のものがいいです。
釘のように頭が太くなっているものはダメです。
左右で途中の杭(BとF、CとE)を上下にずらすのがポイントです。

実際に私が使用したのは

A5_03.jpg

100円ショップで購入した壁掛けです。
これを2つ縦に連結して

A5_04.jpg

こんな風にしました。
杭の位置が自由に動かせるのでオススメです。

3.適当な錘
50g程度でフックがついていればいいです。
実際に私が使用したのは鍵束のついたキーホルダーです。

4.適当な棒2本
ペンなどでいいです。
実際に私が使用した杭は移動可能なので流用しました。
用意するものは以上です。


作り方


第1段階(スレッドを杭に巻きつける) ・・・作業時間10分弱

スレッドを輪にしてボードのAの杭に通し、AB間で反時計回りにグルグル5回巻きます。
次にBの外側を素通りしてCで反時計回りにターンして、BC間で反時計回りにグルグル3回巻きます。
その際、Bの杭のところで毎回ABで作ったスレッドの輪の中を通します。
次にCの外側を素通りしてDで反時計回りにターンして、CD間で反時計回りに1回巻きます。
その際、Cの杭のところで毎回BCで作ったスレッドの輪の中を通します。

・・・と、このように文章だと非常にわかりにくいので図にします。
図はわかりやすくするために3回→2回→1回で書いていますが、実際は上記のように5回→3回→1回です。

A5_05.gif

毎回1つ前の輪の中を通すことで、杭から外してもチェーンのようになるというわけです。
また、段々回数を減らしていくことでテーパーを作るわけです。
同じようにしてDE間で1回、EF間で3回、FG間で5回巻いて、最後はスレッドを輪にしてGの杭に止めます。
以上で第1段階終了です。

A5_06.jpg

全体像を写すとスレッドが細すぎて写っていませんが、A→B→C→Dと段々細く(回数が少なく)なっています。G→F→E→Dも同様です。

A5_07.jpg

A・B・F・Gのアップです。
うっすらとスレッドが見えると思います。


第2段階(スレッドを縒る)・・・作業時間30分(アイテムを使うと3分弱、アイテムについては後述)

ここからの作業は杭に頼れないので適度なテンションを保つようにします。
強く引っ張ると切れてしまい、弱いと弛んでしまうので注意してください。

まずB・Cの杭からスレッドを外し、Aの杭に巻いてあるスレッドを適当な棒に移してピンと張ります。
(適当な棒とD間の「紐」になります)
適当な棒をグルグル回転させます。要はスレッドをねじります。
どちらに回転しても構いませんが、回転方向は忘れないでください。

最初の長さより15%程度短くなるまで縒ります。
縒り続けます。
15分くらい掛かって疲れます。

終ったらなんとかしてピンと張ったまま固定します。

同様に、E・Fの杭からスレッドを外し、Gの杭に巻いてあるスレッドを適当な棒に移して縒ります。
必ずさっきと同じ方向に回転させてください。

こちらも同じ長さまで短くなったらなんとかして固定します。

A5_08.jpg

以上で第2段階終了です。


この作業は非常に時間が掛かり、且つ単純作業なので疲れます。
そこで私の場合は以下のようなアイテムを使います。

A5_09.jpg
<縒れ縒れ号零式>
500円の電池式扇風機のおもちゃにフックをつけました。
これを「適当な棒」の代わりに使って縒ると、1分くらいで終わります。


第3段階(自動的に縒る)・・・作業時間5分

まず、ボードをD杭が下になるように壁に立てかけます。
Dの杭からスレッドを外し、適当な錘のフックをかけます。

ボードを垂直まで起こし、更にオーバーハングさせて適当な錘が旧A・Gからぶら下がっている状態にするとあら不思議、2本のひも状のスレッドが勝手に縒られていきます。

段々と旧A・Gそれぞれを近づけていけば最後まで縒られて1本の紐になります。

以上で第3段階終了です。
ちゃんとテーパー状になっているはずです。


最終段階(仕上げ)・・・作業時間5分

両端にループを作って完成です。

A5_10.jpg

折り返して8の字結びでもいいですし、スレッドで巻いて瞬間接着剤で固定してもいいです。
強度は前者、段差が少ないのが後者です。(僕は後者です)


慣れれば全工程で30分掛からないです。

  • 最終更新:2016-10-13 23:19:08

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