あの帽子
谷間にたそがれが忍び寄ると
すべては消え
あるのは私の魂と思い出だけ
そして川のせせらぎと四拍子のリズム
魚が川面をよぎる期待
やがてすべては一つに溶け合い
その中を川が流れる
私は川のとりこだ
プロジェクトのコンセプト
私もフライマンの端くれですので、御多分に漏れずあの映画は大好きです。
だから当然あの帽子が気になります。
「俺はモンタナを離れないよ」
全周に広めのプリム(つば)があるハットはUV対策的にも有効ですので、
日焼けが超苦手な私にとっては実益のあるアイテムでもあります。
調べてみると、そっくりに再現したのを24800円で売っているのがすぐに見つかりました。
こういう商品が存在できているということは、市販品で近いものはないってことだと思います。
(当然ですが、当の業者も「欲しくても他では売ってないよ~」とアピールしています)
FVFF的には当然25kも出して買うなんて選択肢はないので、市販品に手を入れて再現したいと思います。
「あと3年で魚の考えが読める」
仮に上手いこと完成したとしても、家の外でこれをかぶる勇気は別途用意する必要がありそうです。
ましてやフライマンの前でかぶるなど完全にネタです。
ハットの購入
"市販品で近いものはないってことだと思います。"
とは言え!
実際にはちょっと探せば同じのが売ってるんじゃないの?
と新宿で帽子屋さん巡りを敢行しましたが、本当にないです。
未加工なんて夢のまた夢でした。
そこで加工する前提で妥協して、某店で6000円ちょいで購入したハットがこれです。
生地は本物と同じであろう、100%ウールのフェルト製です。
プリム(つば)は全周で上を向いていて、張りがあります。
本物はもっとヨレヨレで、一部下を向いています。
本物に比べてクラウンが高く、トップの幅が狭いです。
どちらかと言うとこっちです。
「じっくり可愛がってやる!
泣いたり笑ったり出来なくしてやる!」
このようにクラウンを低くしてトップの面積を広くできるかがポイントになりそうです。
「 洗うな!なんか色々諸々禁止!」
って書いてありますので、 6000円が無駄になる予感がハンパないです。
ハットの整形
ハットの折り目を変えて全体のシルエットを変えたい場合、
科学繊維製だと形状記憶的な処理が施されていることが多く、
上手く形を変えられないことがあります。
買った時の形状が崩れ難く、普通はこれはメリットです。
逆に言えば、型崩れしやすい=形を変えやすい ということです。
安価な科学繊維製ではなくウール製を選んだ最大の理由がこれです。
DO NOT WASH と書いてあるので戸惑いはありますが、
少しずつクラウンとトップに水を含ませて行きます。
水が染み込んだら元々の折り目の辺りを揉むようにすると、
元の折り目が完全になくなってプレーンな状態になりました。
ここから好きな形に折ってクラウンとトップを形付けて行きます。
左が整形後、右が整形前です。
だいぶイメージが変わりました。
トップを丸く、広くできました。
プリム(つば)にも水を含ませて揉み込み、ヨレヨレ感を出して行きます。
形を定着させる為、クラウンとトップにヘアミストを染み込ませてみました。
「毛を固めるには整髪料」という発想です。
リボン(フライパッチ)の作成
帽子に付いていたリボンにフライを刺すのはなんとなく気が引けたので、
100円ショップのフェルトとスナップボタンで新たに作ります。
こんな感じで適当にチョキチョキしてからチクチクして作りました。
自分で作ったフライを刺してみたのですが、バーブレスの為にすぐに抜け落ちてしまいます。
とりあえず昔買った完成品フライ(バーブ付き)を刺してみました。
完成
これで完成です。
防水スプレーをガンガン吹き掛けましたが雨には滅法弱そうです。
写真集
ダブル(farwaterさん撮影)
ダブル(farwaterさん撮影)
被害者Jさん
被害者Kさん
被害者Fさん
被害者Mさん
- 最終更新:2016-10-31 22:43:41