オイカワ用ロッド自作プロジェクト試作8号機

試作1号機 #2 8'0" 5pc(3pc) 53g
試作2号機        
試作3号機 #1-2 7'5" 4pc 84g
試作4号機 #1 6'10" 2pc 102g
試作5号機 #0 8'1" 4pc(2pc) 43g
試作6号機 #0-1 7'0" 4pc 38g
試作7号機 #1-2 7'5" 6pc 48g
試作8号機 #2-3 6'6"→5'6" 5pc 58g

試作8号機 #2-3 6'6"→5'6" 5pc 58g

「Double Tail Ⅷ for small trout」(完成)

コンセプト
8号機のコンセプト。
・渓流用のショートロッドが欲しい
・見た目重視
 →印籠継ぎ、ラッピングスレッド、グリップのコルク、リールシート

対象が渓魚なのでコンテンツの趣旨からは逸脱してしまいますが、
集大成的な作品になる予定なのでここに記載してみます。
印籠継ぎ以外の部分は7号機までの応用ばかりです。

材料(ブランク)調達
タックルベリーで見つけた9尺4ピースの振り出しヘラ竿。525円。

加工作業開始
ブランクはいつものように塗装を削り落としてから5pcになるようにカット。
1pcあたりの長さは印籠継ぎと逆並継ぎが混在することを考慮して決定します。

次に印籠継ぎの芯を作ります。
材料は園芸用品の「曲がる支柱」です。ダイソーでも売っています。
これは5mm径のグラスファイバーの棒をビニールでコーティングしたもので、
折れにくく、それでいて少し曲がり、削り易いので、印籠継ぎの芯に適しています。

A6_147.jpg
ビニールを剥いでヤスリで削って調整します。
電動ドリルにセットして回すと綺麗に且つ楽に削れます。
堅いので電動ドリルに直接取り付けることが可能です。

A6_148.jpg
最終的には油性ペンで色を塗ってから薄くエポキシコーティングします。
これは白いままが嫌なのでやっています。

A6_149.jpg
今回もラッピングはスレッドで行います。
銀色で飾り巻きもしています。
この画像はエポキシコーティング前なのでスレッドの色が明るいです。

エポキシコーティング後に曲がりをチェックすると、
2pc目と3pc目の接続の部分が極端に曲がり、如何にも折れそうでした。

A6_150.jpg
というのもその部分は一番細い印籠継ぎの部分で芯は2mm以下になっており、
正直不安に思っていた部分でした。
思い切ってこの部分は逆並継ぎに変更しました。

グリップはコルクリング(1つ50円)を10個使用。
リールシートはウッドスペーサーが既成品(ヤフオクで150円)で、金具は6号機と同じです。

ガイドは作り方は6号機と同じで、更に3号機と似たようなストリッピングガイド付きです。
ストリッピングガイドのみゼムクリップ製で、
それ以外は虫ピン(100gで420円、1000本くらい入っていそうなので1本あたり0.4円)を使いました。

スレッドでのラッピングは若干慣れて来ましたが、飾り巻きをするせいで余計に遅くなりました。
1つで10分、スネークガイド1つ巻きつけるのに20分掛かっています。

とりあえず完成
A6_151.jpg
とりあえず完成です。
仕舞寸法は42.5cmのパックロッドです。

A6_152.jpg
重量は58gです。
グリップをいつもよりかなり太くしたので少し重くなったようです。

A6_153.jpg
やはり印籠継ぎは見た目が美しいので好きです。
印籠継ぎが簡単にできるのはカーボンやグラスの特権だと思っています。

コスト
予め持っていた物も含め純粋にコストを出してみます。
工具は考慮しないことにして、消耗品は使用した分だけ計算します。
振り出しヘラ竿 525円
小計(ブランク) 525円
エポキシ接着剤 30円
絵の具用の筆5本セットの内2本 40円
ラッピングスレッド 20円
コルクリング 500円
ハトメ 3円
ウッドスペーサー 150円
アルミパイプ(リールシート) 15円
アルミパイプ(トップガイド) 5円
曲がる支柱(印籠継ぎの芯) 10円
ジャンクのブランク(逆並継のフェルール) 20円
虫ピン 4円
ゼムクリップ 1円
小計(ブランク以外) 798円
合計 1,323円
ブランク以外が高くなりましたが、グリップとウッドスペーサーの見た目は過去最高にエレガントです。

実釣テスト
2013.03.29
完成翌日、魚を一匹も掛けないうちに3ピース目が折れてしまいました。
上記の印籠継ぎから逆並継に変更した箇所で折れていたので、
一旦カットした為にブランクが弱くなっていたようです。

その後も3ピース目が 修理→折れる を繰り返したので、
蓄積したダメージがあると判断し、このロッドは封印しようと一旦は思ったのですが、
無事な1,2,4,5ピース目を使って超ショートロッドとしてリメイクしました。
その後は特に問題なく、5'6"の特性を活かして渓流で活躍してくれています。

2013.06.02
tyoukou130602_03.JPG
このロッドで尺イワナを仕留めました。

総括
予定外の短さになってしまいましたが、これはこれで需要があり、結果的には良い意味で特長のあるロッドとなりました。

試作1号機 #2 8'0" 5pc(3pc) 53g
試作2号機        
試作3号機 #1-2 7'5" 4pc 84g
試作4号機 #1 6'10" 2pc 102g
試作5号機 #0 8'1" 4pc(2pc) 43g
試作6号機 #0-1 7'0" 4pc 38g
試作7号機 #1-2 7'5" 6pc 48g
試作8号機 #2-3 6'6"→5'6" 5pc 58g

  • 最終更新:2016-10-31 01:52:15

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